なぜ、気にしているのですか?

こんにちは。広島県広島市安佐南区で、慢性痛専門整体院 ひろの整体院を営む、廣野洋平です。
今日は、骨盤のねじれ、背骨の歪み、姿勢の良し悪しという、慢性腰痛の原因と言われることの矛盾をお伝えしようと思います。
よろしくお願いいたします。
さて、患者様から問い合わせがあった際に、骨盤のねじれ、背骨の歪み、もしくは姿勢の良し悪し、この三つのことに対してよく問いかけられます。
具体的には、
「そちらの整体院では骨盤のねじれを治せますか?」
「背骨のねじれや歪みを治すことができますか?」
「そちらでは姿勢の矯正をやっていますか?」
などという質問をいただくことがあります。
この時、私は「骨盤のねじれや背骨の歪みを治したり、姿勢の矯正をすることによって、具体的にどこを治したいんですか?」と、よく聞き返します。
その際によく答えられるのが、
「首の痛みを治したいんです」
「股関節の痛みがあって…」
「腰痛をどうにかしたいんです」などの声がよく聞かれます。
結論から先に言うと、
骨盤のねじれや背骨の歪み、姿勢の良し悪しというのは、そういったものには直接的な関係はありません!
皆さんの骨盤や背骨というのは、生まれた時から左右対称で上下がきちんと整っているということはありません。
そこの部分は骨格といって、骨が組み合わさって体の支えとなっています。この骨格に骨を動すく筋肉、骨格筋をくっつけて、重力に抵抗しながら運動することによって動かしながら生きています。
生まれた時からきちんと整っているわけではないのに、体の見ためだけで骨盤のねじれ、背骨の歪み、姿勢の良し悪しを気にしていると、逆にどんどん体を固めてしまいます。
例えば、骨盤のねじれや背骨の歪みを気にしている方は、頑張って胸を張ってお腹に少し圧をかけて凹まし、背筋を伸ばして顎を引いて、胸を開いて足を閉じてつま先も揃うようにされている方が多くいます。
果たしてこういった頑張った姿勢が本当に体にとって楽なのか?というところに疑問に思ってください。
答えは違います。
頑張った姿勢を意識的におこなっていることは、とても力んだ状態で常に生きているということになります。なので筋肉は固まっていき、疲れやすくなります。
どう疲れやすくなるかというと、
・呼吸が浅くなる。
・背筋を伸ばすことによって腰が痛くなる。
・胸を張ることによって腕が振れなくなったり、肩の動きが固まってしまう。
・股関節が開かなくなったり、膝の痛みや膝が曲げ伸ばしし辛くなったりする、などです。
また、骨盤のねじれ、背骨の歪み、姿勢の悪さを気にする方は大人だけでなく、子供のことを心配する親御さんなどもおられます。
現代は、ネットで色んな情報が溢れています。ネットで調べていくと、骨盤のねじれ、背骨の歪み、姿勢の良し悪しに対していろんな悪影響があったりするから、小さい頃から教育上しっかり伝えておかなければいけないですよ!などと書かれてあったりして、心配になる親御さんもいると思います。
しかし、ひろの整体院で見ていると、残念ながら今のところ、そういった姿勢に対して教育が行き届き過ぎている方のお子さんの方が、小さいうちから肩こりや腰痛、そういったことになっていることが多いです。
でもよく考えてみてください。
生まれたての赤ちゃんが胸を張って生まれてくるわけではないし、リラックスをしてくださいって人から言われると、皆さんは胸を張るんじゃなくて少し猫背になると思います。
人は足を組んだり、ジャンプをしたり走ったり止まったりいろんな動きをする中で、一人として同じ行動や動きをしていません。同じ行動していないので、右と左で同じような筋肉がついていることはありません。
そういった中で、上下左右に筋肉にも個性がでてきます。そうすることによってあなたの体は色んな癖付いた状態で育っていきます。子供の頃はそんなことに対して不快感を抱いたことはほぼないと思います。
しかし、
・骨盤がねじれるから足を組んではいけない
・背骨がねじれてしまうから猫背はいけない
・胸を張ってないとストレートネックになるから常に姿勢を良くしなければならない
・背筋を伸ばさなければいけない
と言ったようなあなたの思い込みと思い込んだ上での行動が身体に矛盾を与え、あなたの筋肉を固めてしまって、かえって肩こりや腰痛、股関節もしくは膝の痛みまで作り出してしまうことを知っておいてください。
子供の骨盤のねじれ、背骨の歪み、姿勢の良し悪しについも同じです。
ということで今日は骨盤のねじれや背骨の歪み姿勢の善し悪しということを気にして生きていると逆にどんどん今の腰痛や肩こり首の痛みが強くなるよというお話をお伝えしました。
難しかったでしょうか?
分からない事、疑問に思うことがあれば、いつでもご相談に乗りますので、お気軽にひろの整体院までご連絡ください。
それではまた。
